こんにちは!手すり屋です!
今回のお話は、強度のない場所に可動式の手すりをつけたり、
ブラケットの形状が合わない場所でも現場対応で納めた施工例の紹介です。
目次
はね上げ式の手すり
はね上げ式の手すりは施工例としては屋外の方が多いですね。
屋内の場合はね上げの手すり側、それを受けるラッチ側、
このように双方に強度があれば難なく納まりますが、
なかなかそうもいきませんよ^^;
補強板を使って強化
もともと階段には手すりがついていました。
夜のトイレで落下が心配とのことで、
既存の手すりをかい潜って補強板を設置。
はね上げ手すりの受けを取り付けた事例です。
ちなみに既存手すりのエンドブラケットは下地に効いていませんでした…^^;
横手すりの補強板を利用して
同じ日の工事で玄関に横手すりをつけています。
柱との段差解消のために補強板を利用していますが、
その補強板を利用して、はね上げ手すりの受けを取り付けています。
こちらのお宅は玄関横がトイレになっているため、
上がり框での踏み外し防止が目的です。
また、間口が広く木製手すりの設定を超えていたため、
屋外用のパイプを使用した施工例です。
高さが足りない
階段脇の壁の高さが足りないため、
笠木の上に丸棒を組んで手すりの受けを造りました。
強度不足解消のために逆L型に支柱を1本足してありますよ。
屋外手すりのひと工夫
支柱が長すぎる
屋外手すりでよくあるケースですが、
リビングからお庭への出入り…
掃出窓の外側に手すりが欲しいという場合、
屋外を基準にしてしまうと、
屋内からは非常に低い手すりになってしまうんですね。
かといって、屋内からも使いやすいような高さでは、
支柱が長くてたわみが大きくなってしまいます^^;
そんな場合は支柱の振れ防止にこういったブラケットを使いますよ。
ウッドデッキの階段には、
デッキの側面にガッチリ^^
こちらは玄関ポーチ
このブラケットは支柱の位置に合わせて、
出幅の調整が可能なんです。
屋内手すりのひと工夫
下地が奥深い…
玄関扉の脇、
ドア枠と壁の入隅との隙間が深い…
しかも下地はこの奥側にしかありません。
こんな時は、そう!あのブラケットがあるではありませんか!
でも…、ブラケットは奥まで差し込めないので、
長いビスを使って固定はできても、そのビスが上から見えてしまいます。
そこで用意していたラワン材を現場でカット、塗装しました。
ピッタリ^^
ここにブラケットを当ててビス固定。
ビスが露出することもなく、強度面も安心です^^
出隅がない…
出隅型の手すりをつけたい、
だけど、ブラケットが納まるほどの角がない。
スリム型の出隅ブラケットでも15mmの角が必要です。
こちらは15mmの補強板を加工して「出隅」を造りましたよ^^
手すり工事をしていて一番楽しいのが、今回紹介したような工事だね。
アイデア次第であきらめていた場所にも手すりはつけられるかもしれないよ^^