こんにちは!手すり屋です!
工務店や住宅メーカーに勤務する専門家は手すりを選ぶ時にどのメーカーを選ぶのでしょうか?
日経ホームビルダーの調査結果がなかなか興味深かったので、そのランキングを見ていきたいと思います。
ただし、「工務店や住宅メーカーの専門家が選ぶ」となっていますので、
ボクのようにご高齢者のお家に手すりをつける専門家とは少々畑違いかもしれませんが…
新築やある程度規模の大きいリフォームを前提にした考えだということを事前にご理解くださいね。
目次
専門家が選ぶ手すりメーカーランキング
【有効回答数181・企業数17】上位10社のデータより抽出
1位:LIXIL (前年2位)
トステム・INAX・新日軽・東洋エクステリアの集合体ですので、それぞれの会社を使用していた取引先が多いと思います。
LIXILを採用したいと回答した専門家のうち、
採用経験あり…52.5
採用経験なし…7.2
採用したい理由
機能性…43.2 (8位)
耐久性…25.3 (5位)
省エネ性能…5.3 (1位)
デザイン…46.3 (5位)
コスト…56.8 (3位)
サポート…24.2 (1位)
工務店や住宅メーカーへの調査ということで省エネ機能という項目は欠かせないようです。
LIXILの場合、サポートが1位、コストもベスト3入りと、安くてサービスがいいとういところが高評価につながったようです。省エネ性能も施主さんへの提案では強い武器になるのではないでしょうか?
2位:TOTO(前年1位)
日頃お世話になっているTOTOさん、昨年より順位を落として2位という結果です。
TOTOを採用したいと回答した専門家のうち、
採用経験あり…51.9
採用経験なし…3.9
採用したい理由
機能性…67.0 (1位)
耐久性…37.2 (2位)
省エネ性能…5.3 (1位)
デザイン…48.9 (4位)
コスト…29.8 (6位)
サポート…19.1 (5位)
各項目の順位は軒並み高順位ですね?さすがの風格^^;
「TOTOがいいんだけど、予算的にな〜」といった感じでしょうか?
3位:パナソニック(前年3位)
3番手にはパナソニック、手すりを含めて家中パナソニックも可能な商品展開ですからね。
専門家としてはメーカーをまたがずにすべてを揃えられるメリットは非常に大きいです。
パナソニックを採用したいと回答した専門家のうち、
採用経験あり…37.0
採用経験なし…6.6
採用したい理由
機能性…46.8 (6位)
耐久性…26.6 (4位)
省エネ性能…5.1 (3位)
デザイン…57.0 (3位)
コスト…29.1 (7位)
サポート…22.8 (2位)
総合メーカーとして順位の昇降はあっても不動のベスト10でしょうね。
手すり屋さんとしてはもう少し後付け用の手すり部材を充実させて欲しいところです。
4位:朝日ウッドテック(前年7位)
昨年7位から急上昇!4位の朝日ウッドテックです。
設備機器の商品展開はありませんが、住宅建材のラインナップが豊富なメーカーですね。
朝日ウッドテックを採用したいと回答した専門家のうち、
採用経験あり…27.1
採用経験なし…7.2
採用したい理由
機能性…46.9(5位)
耐久性…24.5 (6位)
省エネ性能…4.1 (5位)
デザイン…63.3 (2位)
コスト…26.5(9位)
サポート…8.2 (8位)
各項目のランキングは平均的ですが、デザイン部門でおしゃれなデザインの多いスガツネ工業に次いでの2位はすごいですね。
こだわりの強い施主さんに提案しやすいのかもしれません。
5位:マツ六(前年4位)
5位は介護系の手すりでも馴染みのあるマツ六です。
1位から4位まで設備・建材系のメーカーが続いてここで金物が得意なマツ六というのも面白い結果です。
マツ六を採用したいと回答した専門家のうち、
採用経験あり…24.3
採用経験なし…1.7
採用したい理由
機能性…59.1(3位)
耐久性…22.7 (7位)
省エネ性能…0.0 (10位)
デザイン…31.8 (9位)
コスト…63.6(2位)
サポート…18.2 (5位)
マツ六の手すりはホームセンターでも在庫しているところが多いのです。
新築中、リフォーム中の追加箇所など商品展開が豊富なメーカーなので強みがありますね。
6位〜10位のランキング
6位〜10位のランキングは以下の通りです。
施設向けの手すりに強いメーカー名が並んでいますね。
6位(前年5位)
永大産業
7位(前年6位)
スガツネ産業
8位(前年10位)
フクビ化学工業
同率9位(前年9位)
ナカ工業
同率9位(前年7位)
杉田エース
アンケートの対象が介護系ではないので屋外手すりで有名な「イズミ」の名前は17位^^;
しかもアンケートデータは「手すりを扱っていることを知らない」のポイントが57.5のひとつだけでした…
しかし、コスト重視のご時世の中、デザイン志向のメーカーが入っていることはチョットうれしかったりします。
今回は「採用したい建材・設備メーカーランキング2019 手すり部門」の紹介でした。
参考になればウレシイです!