こんにちは!手すり屋です!
チョット物騒なタイトルになってしまいましたが…^^;
まんざらオーバーな表現でもありません。
そうなんです!紙巻器と手すりの位置争いは頻繁に起こる抗争なのです!
今回はその終わりなきシマ争い^^; にクローズアップしてみますよ!
目次
基本的な紙巻器の位置は?
こちらが標準とされる紙巻器の位置になります。
ウォシュレットがある場合、基本はこの紙巻器の上、カバーの開閉に影響のない場所に位置しますので、手すりが現れるまでは、ある意味「紙巻器一家」は平和な日々を過ごしているわけですね^^
手すり(L型)基本の位置は?
こちらは便器の横に設置するL型手すりの標準的な位置になります。
縦側の手すりと横側の手すりの位置は、利用する方の体型や症状に合わせて、それぞれ便座の先端と上面から計測します。
今回の図では経験上一番施工の多い位置、縦手すりを便座の先端から250mm、横手すりを便座の上面から250mmで設定していますよ。
別々の図にするとわかりにくいのですが、新参勢力の「手すり興業」が登場…少々雲行きが怪しくなってきました…^^;
紙巻器と手すりを重ねると?
完全に一致…戦闘開始です^^;
このように紙巻器と手すりの位置は相容れない関係なのです。
勝敗はいつも決まっています。
「手すり優先^^;」
抗争にいつも負ける紙巻器、安住の地を求めて放浪の旅に出発します。
手すりの上に移動すると?
こんな状態です。
意地を見せようと手すりの上に移動した紙巻器ですが、この位置ではせっかく取り付けた手すりの握る部分邪魔してしまうのです。
また、この位置ではトイレットペーパを取る時に上半身がのけ反るような姿勢になってしまいますね?
手すりの横(先)に移動すると?
ん〜遠過ぎますね〜
これではペーパーに手を伸ばすための手すりになりそうです^^;
どうやらここも安住の地ではないようです…
手すりの下に移動すると?
いかがでしょう?
一見すると「ここ、いいんじゃない?」ですね?
でも、手すりに近づけすぎれば手を滑らせる邪魔になり、また紙巻器のカバーが上がらずにペーパーの交換ができなくなる可能性もありますね。
ただ、どうしても手すりと同じ側に紙巻器を残したい場合は、この位置「手すりの下」になるんですね。
少々手すりの位置を上げて、カバーが全開にならずともペーパーの交換ができる程度に下げるのがいいと思いますよ^^
紙巻器と手すりの抗争に終結を!
単純です!
手すりと反対側の壁に移設ですね^^;
「慣れてないから、どうだろう…」と不安がる方もいますが、トイレットペーパーの使用は老若男女問わず死活問題^^; 1週間も経たずに身体が覚えます。
ただし、お身体の状態によっては反対側の手が効きにくいなどの問題もありますので、その点だけは十分に検討してくださいね。
また、反対の壁に手洗器や収納があるお家もありますので、その場合は手すりの下に移設を考えてください。
一体化という選択肢も
こちらはTOTOの手すりと紙巻器が仲良く一体化した商品です^^
横手すりとなる部分は丸棒ではなくカウンター形状で肘を乗せやすくなっています。
デメリットもあって、
・通常の手すりに比べて高価である
・ビス留めの位置が決まっているため壁下地がベニアやコンクリートなど強固でないと直付けができない
・下の画像のように補強板を使っての設置も可能だが見た目が「ゴツく」なって美観を損なう(個人の意見です^^;)
いかがでしたでしょうか?
紙巻器と手すりは相性が良過ぎてぶつかり合ってしまうカップルともいえますね^^;
位置を決める際は、まずはいったん紙巻器を撤去、手すりの位置を決めて取り付けた後に紙巻器を実際に壁に当てながら考えましょうね。