こんにちは!手すり屋です!
今回は手すり工事の中でも、
階段の壁に段差があるケース。
「段差があるなら壁をリフォームしちゃえば?」
「そうしましょう!」
なんてことはまずありません。
壁に段差があるようなお家は総じて年季も入ってるし、
コストをかけてまで壁のリフォームというわけにもね^^;
それに介護保険を使う場合は上限を超えれば自己負担も増えます。
既製の部材の応用、色を合わせて異なるメーカーの活用、
これらを組み合わせることによって壁の段差を克服することができます!
施工例を紹介しながらお話を進めてまいりますよ!
目次
屋内階段編
補強板と出幅調整可能なブラケットの組み合わせ
段差問題が一番発生する場所は階段です。
これは上2枚の画像のお家です。
このような場合、補強板だけでは微調整ができませんので、
出幅調整が可能なブラケットと組み合わせます。
このブラケットは下のネジを緩めることにより、
手すりの受け部分を15mm前に出すことが可能です。
下の段差が大きい壁には補強板、
それでも足りない段差に出隅調整ブラケット。
バッチリ真っ直ぐになりました!
補強板とフレキシブルブラケットの組み合わせ
上階の壁が引っ込んだ階段です。
このような場合、補強板を2枚重ねすることもありますが、
見栄えがゴツくなってしまいます。
このケースでは段差を緩和する意味で補強板しています。
スペーサーの利用
ブラケットの出幅をスペーサーで広げているケースです。
TOTOでは、6mm、9mmの専用スペーサーが販売されています。
このスペーサーはこういった用途の他に、
手が差し込みにくい場所への施工でもよく使う部材になります。
台座を現場加工
こちらも上階の壁が引っ込んでいるケースです。
上階のブラケットは補強板を流用して台座に加工、
上から2個目には出隅調整ブラケットを使用していますが、
15mm出しても足りないため、ここにも台座を入れています。
番外編
反対側に手すりがあるため、
これは主に落下防止目的となります。
化粧柱に固定するのは非常にめずらしいですね。
段差がある場合、
その段差部分で手すりを分割するのもひとつの手です。
連続手すりにこだわりすぎると、
曲げる部分の周辺がブラケットだらけになりやすいからです。
もうひとつ、可動タイプのブラケットは、
通常のブラケットに比べて価格も上がりますので、
取り付け方法をよく検討しないと、
高くて不格好^^;な手すりになりかねませんよ!