こんにちは!手すり屋です!
今回はユニットバスの手すり工事…
それならこの記事で見たよ!という方もいると思いますが、
「タカラスタンダード」というメーカーのユニットバスの場合、少々施工の勝手が違ってきます。
結論からお伝えすると、タカラスタンダードの売りは「葫蘆(ホーロー)」なのです。
そのため施工にもコツが必要になってくるんですね。
目次
葫蘆(ホーロー)とは?
琺瑯(ほうろう)は、鉄、アルミニウムなどの金属材料表面にシリカ(二酸化ケイ素)を主成分とするガラス質の釉薬を高温で焼き付けたもの。難解な漢字のため「ホーロー」と表記されることが多い。英語では Enamel(エナメル)。
(金属材料由来の)機械的耐久性と(ガラス質由来の)化学的耐久性をあわせ持ち、食器、調理器具、浴槽などの家庭用品や、屋外広告看板、道路標識、鉄道設備用品、ホワイトボード、化学反応容器などに用いられる。工芸品の琺瑯は、七宝あるいは七宝焼きとも呼ばれる。工芸品である七宝焼は、素地には主に銅、銀、金が使われる。
その歴史は古く、紀元前1425年頃に製作されたと推測される世界最古の琺瑯製品とおぼしき加工品がミコノス島で発見されている。また、ツタンカーメンの黄金のマスクの表面には琺瑯加工が施されている。
【出典:Wikipedia】
選択する手すりは?
TOTOのUB後付用手すりであれば問題ありません。
ホーローは表面的な加工なので、下地は金属素材になります。
実際に磁石がつくパネルなので、現調時に通常のユニットバスと区別できないかもしれません。
それだけ確認すれば、メーカーまで確認はしないと思いますので^^;
問題は施工の方法
ユニットバスへの手すり設置の際、
通常2.5mm程度の鉄工用ドリルで下穴を開けます。
しかし、ホーローパネルの場合は表面にガラス素材が焼き付けられていますので、
いきなり鉄工用のドリルを使うと、ツルツルの表面の上で滑ってしまったり、
うまく噛んだとしても歯が焼けてしまうことになります。
そこでホーローパネルの表面に養生テープをまず施します。
ガラス素材の表面は割れや欠けが生じやすいのでこれを防止するためです。
そしてここでも自動ポンチが活躍^^
マークした箇所を「パチン!」と表面の欠けやすさを利用して傷をつけます。
こうすることで下地の金属にドリルを当てることができますので、
やっと鉄工用ドリルが効くようになるんですね。
でもユニットバス用のビスは太く短いので、通常の下穴では小さすぎて穴周辺が欠けてしまう恐れがあります。
そのため、通常2.5mmのところ、3.5mm(4mmでもいいかな?)のドリルビットで下穴を開けるようにしますよ。
それでもビスを締めていくとピキピキといやな音が…^^;
少し締めては少し戻して、馴染ませながら締め込んでいきます。
もっと大きな下穴を開けることもできますが、今度はビスの効きが甘くなってしまいますね。
今回はタカラスタンダード製ユニットバスへの手すり施工例・方法を紹介しました!
実際に施工をしない担当者さんにできることは、
「タカラのUBです!」と教えてあげることだけだと思いますが、
それを聞いて「だから何?」という職人さんだとしたら…^^;
ま、現場でなんとかするんでしょ^^
今回もご覧いただいてありがとうございました!