こんにちは!手すり屋です!
今回は手すりのエンド、
端部の仕上げ・ブラケットについてのお話です。
簡単に決めてしまうと怪我の原因になりかねませんので、
じっくり検討しましょうね。
目次
伸ばしたままの終わり方
これはイメージ画像です。
手すりの端部が棒状のままカバーをして仕上げていますね?
ボクはこの仕上げ方、絶対にオススメしません!
自宅で過ごす時にピッタリとフィットした服装をしている方は少数派だと思います。
そもそもこういう活動的な服装をされている方に手すりはあまり縁がないかと…^^;
とにかく切りっぱなしの手すりの端部にはモノが引っかかりやすいです。
袖口・上着の裾・ポケット・買い物袋・鞄のベルト 等々
特にこの画像のように階段の2階部分の終わり方が棒状だと、
何かが引っ掛かった時に落下の危険性が大きくなります。
たとえ廊下など平面の床でも脚力が落ちている高齢者は、
踏ん張りが効かずに転倒の恐れもありますね。
また、棒状の端部にカバーを被せた場合、
そのカバーの分先端に引っかかりができますので、
釣針の返しのような役目をしてしまいます。
端部はR状のエンドブラケットを使うべし!
ボクの施工歴の中でも棒状のまま手すりを終わらせたのは、
要望のあった縦手すり数カ所しか記憶がありません。
手すりの端部は間違いなくこのブラケットですね。
意図的にでもなければ上のようなモノが引っかかることはないはずです。
壁の隅や枠の脇であれば隅付け用、
壁の途中や縦手すりであれば通常のエンドブラケット、
この使い分けをすればOKです!
屋外手すりの場合
仕事柄、運転している時もいろいろなお宅の手すりについ目が行ってしまいます^^;
ただ、屋外手すりでも端部が棒状で終わっている手すり多いですね。
屋外手すりにもR状に仕上げができるブラケットは用意されています。
こちらはイズミのエンドエルボというブラケットですが、
現在ご自宅についている手すりのシールなどで、
メーカーや品番がわかれば同様の商品が販売されているはずですよ。
(設置後の年数次第ですが…)
手すりの端部は伸ばしすぎない!
屋内外ともに、最後のブラケットから延長できる長さが決まっています。
先ほど紹介したイズミのエンドエルボにも、
こういった注意書きが添えてあります。
なぜ延長できる長さが決まっているのか?
しなりが発生します。
最悪の場合は折れます。
メーカーでは社内で強度テストを実施しています。
指定の長さを超えない範囲での設置をしましょうね^^
転倒を守るための手すりが、
転倒の原因になるのは問題外だよ!
手すりの端っこは丸くまとめようね!