こんにちは!手すり屋です!
昭和の団地やマンションは壁がコンクリートで塗装仕上げ、または直接クロス張りといったことがよくあります。
このようなケースでも屋内手すり用のブラケットで施工することがほとんどなのですが、
「下地がコンクリートなら頑丈に取り付けできるだろう」
と考えるのはチョット早いかもしれませんよ^^;
ではその理由を解説していきますね。
目次
硬い!
下地がコンクリートだから硬い!
それは当たり前ですが^^;
なにしろ建物が建ってからの年数があります。
中はカチカチだけど表面はモロイ、そんな現場をたくさん経験しています。
表面をできる限り傷つけずに穴を開けるには事前の準備が大切です。
表面の保護
表面が塗装仕上げの場合はすでに劣化していることもあります、またクロス仕上げの場合も周辺の汚れを防止するために、マスキングテープで養生をします。
(でも塗装が剥がれかけている場合はこれができません^^;)
穴あけする箇所の周辺保護とともに、穿孔時に出る粉塵の汚れを防止することができます。
どんな工具で穴を開けるのか
コンクリート壁の穴あけにはパワフルな打撃を加えながら穿孔する「ハンマードリル」が向いていますが、ボクはできる限り回転のみで穿孔する通常のドリル、または刃先に振動を加えながら穿孔する「振動ドリル」で施工するようにしています。
予想以上に壁が硬くハンマードリルを使わなくてはならない場合も、ある程度の深さまでは打撃や振動を与えずに穴あけし、そこからハンマードリルに切り替えるようにしています。
ハンマードリルは非常にパワフルで穿孔スピードもあるのですが、いきなり使うとその力のせいで表面を崩してしまうのです。
また、屋内手すり用のブラケットは下の画像のようにビス穴の間隔が狭く、正確な穴あけが求められるので、通常のドリルをある程度の深さまで低速で回転させることでズレを防止する効果が見込めるのです。
もしDIYで挑戦するなら
通常のドリル・振動ドリル・ハンマードリル、これらをお持ちなら既にDIYの域を超えていますね?^^;
通常のドリルしかない!それでもがんばるアナタ…^^;
あまりオススメしませんがドリルのビット(刃)を何本か用意した方がいいと思います。
こういった工事に限らず、切る・掘る・削るは刃が命!
切れなくなった刃物ほど効率が悪く、無駄な力が必要なので怪我の原因にもなりますよ!
それでも、ホームセンターで売っているDIY向けの手に納まるような小型ドリルでは厳しいと思ってください。
コンクリートの壁への穴あけはパワフルな工具で力強くといったイメージがありますが、実は木の下地に穴あけをしたり、ビスを打ったりといった作業以上に入念な下準備と工具の選択が必要です。
また、コンクリートの壁は中央付近はしっかり締まった状態でも、ドアの枠付近や入隅付近はコンクリートがしっかり詰まっていないことが多いですね。
穴は楽に開いても中がスカスカの場合があるので、ブラケットは端に寄せすぎないことも大切なポイントです!
今回もご覧いただいてありがとうございました!