介護リフォームのお話

高齢者の転倒・転落事故による死者数が10年で1.5倍に?

こんにちは!手すり屋です!

ボクは日々、主に個人宅にお邪魔して手すりの工事をさせていただいています。

自宅を安全に改修するための手すり工事ですが、ボクが手すり工事を専業にした頃に比べると、高齢者の転倒・転落事故の死亡者数は約1.5倍にもなっているとのことです。

この数値は自宅外での事故も含まれていますが、交通事故死者数の3倍以上の数となっています。
外出先での事故は状況が多岐に渡ると思われますが、今回は家庭内での事故についてお話を進めてみたいと思います。

高齢者の転倒・転落事故による死者数

消費者庁のデータによると、高齢者の転倒・転落が原因の死者数は、
(65歳以上の数値)

平成21年:5,944人
平成30年:8,803人

約10年の間に、1.48倍にもなっています。

65歳以上人口の推移

死者数というインパクトのある数字を見ると「増えてるな〜」で終わってしまいますが、

でもちょっと待ってください。

65歳以上の人口の推移を見てみましょう。

平成21年:2,901万人
平成30年:3,558万人

同時期に照らし合わせると、約1.23倍の増加になっています。

確かに死者数は増加していますが、純粋に分母の増加も大きいですね?

家庭内で転倒・転落事故が起こる要注意な場所3選

転倒・転落による高齢者の事故は、平成30年の時点でもっとも多い死者数になっています。

屋外の事故原因は多岐に渡りますが、家庭内ではどのような場所で事故が起きやすいのでしょうか。

居間

ボクの経験上、ご高齢者は居間が大好きです^^;
そして、マットやカーペット好きという方も多いですね。

畳にカーペット、フローリングにもカーペット、その上に新聞などの紙類。

カーペットやマットは転倒した際のクッションにはなると思いますが、逆にめくれた端につまずいたり、床とカーペットの間に爪先が入ってしまったりと転倒の大きな原因になってしまいます。

また、電源コードを床にはわせているケースも多く見受けられますので、これも注意したいところですが、手すり屋さんとしても居間のような空間に手すりの工事をするのは難しいですね。

壁のない場所に設置可能な福祉用具のレンタルなどを視野に入れた対応が望ましいですね。

廊下

夜間のトイレの行き帰りが怖い場所です。
また、部屋と廊下の出入りに段差があるとつまずきの原因になります。

段差の解消、手すりの設置に加えて、センサー付きの照明も有効です。

ただし、照明は天井からいきなり明るい光が注ぐと目が眩む原因になりますので、徐々に光度が増すタイプや、足元のみを照らす照明を選択することが思わぬ事故の防止につながりますよ。

階段

ここはもう手すり必須箇所ですね^^;

その他、おばあちゃんに多いのですが、分厚い靴下の重ね履きも大変危険です。
靴下は滑りやすく、またスリッパの着用も階段の昇り降りには危険が伴います。

階段は手すりに加えて、段鼻に滑り止めも転落防止に一役買いますよ^^

まとめ

今回は家庭内での事故が多い3選でしたが、

ボクが数千件の個人宅にお邪魔した経験からご高齢者の傾向を見ると、

・物が多い^^;

捨てられない、または捨てたくても方法がわからなかったり体力がないという理由から、通路や階段まで床に物を置いているお宅によく遭遇します。

・敷物が好き

居間での事故のお話にもありましたが、とにかく敷物好きな方が多いですね。
玄関にマット(これはイイとして…)、
廊下、トイレ、洗面所、そしてリビングやキッチン^^;

「じゅうたん=高級」世代は明らかに存在します。

 


 

筋力や視力の低下、また病気や薬の副作用によるふらつきが原因で、家庭内でも「なんでこんなところで?」といった事故は発生します。

ボクも父と同居していますが、なにもない玄関でよく転んでいます^^;

外出先とは異なり、家庭内は自衛できる場所なのです。

お年寄りは「大丈夫、大丈夫!」という方も多いので、ご家族が主導して対応することが重要です。

ABOUT ME
Cuore Works
手すりを設置したお家はざっと7,000件以上、一人で30,000箇所以上の手すりの取り付けをしてきました。 ・介護や福祉の現場で活躍される皆さん ・DIYに挑戦する方 ・手すり工事を頼まれた他業種の職人さん に手すり専門の職人としての経験がお役に立てればうれしいです^^