こんにちは!手すり屋です!
今日は屋外階段の手すり、
悩みどころの内回り(インコース)手すりのお話です。
階段の手すり(屋内階段の内回り)の記事はコチラ
屋内の階段内回り手すり同様、
安易に連続手すりにこだわると、
バランスが悪く使いにくい手すりになってしまいますよ!
目次
内回りの階段手すりの考え方
これは実際の施工例です。
この画像に上下の手すりを無理やりつなげた際の仮想ラインを加えてみました。
下の手すりの勾配を優先すると…
上の手すりが不自然にななめになってしまいます。
上の手すりに合わせると…
階段の勾配と異なる手すりになってしまいます。
どちらかを優先するともう一方がおかしくなってしまう。
では、間をとって…では両方中途半端な手すりになってしまいますね^^;
支柱を立てるスペース
支柱を立てるにはそれなりのスペースが必要です。
外回りの階段は踏面(階段の床板)も広く、
緩やかな勾配で上り下りを考えることができますが、
内回りの階段は踏面も狭く支柱を立てるスペースも限られる上に、
急激に角度を変えなければなりません。
この施工例のようなスペースがあれば、
内回りとはいえ連続手すりでの施工に違和感はありませんが、
多くの場合は上下の手すりのつなぎどころが問題になります。
上の手すりの支柱につなぐ「完結に連結」
最小の支柱で理想的な勾配。
ボクが数多くの手すり工事の中で出した答えです。
上階の手すりを単体で完結、
下階からの手すりを上階の手すりの支柱に連結です。
可動型のブラケットを使えば無理やりつなげることも可能ですが、
先述の通り内回りの手すりは短い距離で角度が大きく変わる分、
ブラケットだらけの「持つところどこ?」手すりになってしまいますよ。
特殊な施工例
これは少々イレギュラーな内回りです。
以前に造られたというスロープから、
横の階段につなげたいといった内容でした。
曲げる部分のブラケットの可動範囲を超えていて、
その解消のために少しだけ水平な箇所を追加して、
その問題を解決しました。
またその部分の支柱も長くなりすぎてしまうため、
フェンスブロックを露出させてカバーしています。
取引先の営業さんや手すりをつける現場のご家族も、
「階段内回りの手すりは…」
と口で説明してもなかなかイメージできないことが多いので、
スマホのアルバムにはすぐ見れるように施工例を保存してあります^^;
内回りの階段は屋内も屋外も工夫が必要だよ!
屋外の手すりは「完結に連結」を考えてね^^