こんにちは!手すり屋です!
すっかりメジャーになった電動工具ですが、その中でも必須工具となるのがインパクトドライバー、そしてドリルドライバーです。
手すりも含めてDIYに挑戦する時、いきなり「インパクトドライバー」と「ドリルドライバー」を両方揃えた方がいいのでしょうか?
結論からいえば、
今後、家のことをいろいろ自分で補修したり家具を造ったりしていく方針なら両方あった方がいいですね。でももし、何か困った時にあったら便利という程度であれば「インパクトドライバー」が1台あれば事足ります。
では、その理由を見ていきましょう!
目次
インパクトドライバーってどんな工具?
インパクトドライバーはその名の通り、取り付けた先端のビットにインパクト「打撃」を与えながら回転する工具なので、堅い木にビスを打ち込む用途に最適です。
先端はワンタッチで六角軸のビットを脱着できる構造になっています。
初心者や使ったことのない人にとっては、このインパクトが衝撃的かもしれません。
ビスを打っている時、回転中に「バチバチッ」と連続的な打撃が生じますので、しっかりと本体をビスに押し付けていないと「カムアウト」といってビスからドライバーの先端が弾かれてしまう現象がおきます。
そしてそのまま回してしまうとプラスネジのビスであればその十字穴を潰してしまいます^^;
このことを「ビスを舐める」といって、プロでもたまに^^;起こる現象ですが、インパクトドライバーに慣れていれば全部舐める前にリカバリーは可能です。
ただ、不慣れな人の場合、回転の制御ができずにそのまま高速で回転させてしまうことが多いですね。
インパクトドライバー、ドリルドライバーはその形状は似ていて、回転数を制御するトリガーは主に人差し指で操作するようになっています。
主にと表現したのは、現場では状況によって本体を逆さに持って親指や小指で操作することもあるからなんです。
インパクトドライバーで大切なのはモーターの回転数の制御で、慣れていない人が一番戸惑うのがこのトリガーの操作ですね。車のアクセルと同じような仕組みで一気に引けば高回転に、少しだけ引けばゆっくり回転するといった微妙な感覚なんですね。
もうひとつ大切なこと、「しっかり押し付ける」感覚です。
ビスを締めていく時はもちろん、緩める時も「押し付ける」んです^^;
ただ、むずかしく考えなくても、ビスは緩めれば奥に入っていたものが手前に出てくるので、
ビットの先端がビスから外れないようにしっかり押し付けることを意識してくださいね。
ここまでインパクトドライバーのビスを締めたり緩めたりという使い方のお話をしてきましたが、先端が回転する工具なので、当然素材に穴を開ける用途にも使用できます。
先端に取り付け可能な六角軸のビットはさまざまな種類があるので、ドライバービットを取り付ければドライバーとして、ドリルビットの装着でドリルとして活躍します。
ボクの知り合いの大工さんもインパクトドライバーだけですべてをこなしていますね^^;
インパクトドライバーを穴あけの用途で使用する場合でも、素材の堅さによって打撃は生じます。
ただ、ビスを打ち込むほどの衝撃は感じないので、その点はそれほど違和感を感じることはないと思います。
ドリルドライバーってどんな工具?
インパクトドライバーに比べて回転数の抑えられたドリルドライバーは初心者にとっては扱いやすい工具かもしれません。
先端のチャックも六角軸のない先端工具でも締め付けて保持することが可能です。
このような数字のついたダイヤルが装備されていますが、これを回すことによってネジを締める強度を変えることができて、この数字を大きい数値にセットするにしたがってトルクが大きくなる仕組みです。
クラッチ機能がついていますので、セットした数値の締め付けトルクを超えると先端のビットに力が伝わらなくなり空回りする仕組みがあります。決められた締め付けトルクがわかっている場合は、熟練度に関係なく同じ強さで連続した作業が可能になるので非常に便利ですね。
ダイヤルを回していくとドリルの表示が出てきます。
一般的に穴あけを目的にする場合はこの表示にセットします。
この表示にセットした場合、クラッチ機能は働きませんので、スムースに穴あけ作業ができるようになります。
ただし、木工作業でビスを打ち込む際にこの表示にセットしていると、クラッチ機能が働かないため、先端がロックして本体側が回ってしまい手首など怪我の原因にもなりますので十分注意が必要ですね。
ちなみにこのマークは、
通常のドリルドライバーには搭載されていませんが、ボクが愛用品には「振動モード」があり振動ドリルドライバーという機種になります。
このマークに合わせると、回転に振動(スマホのバイブレータ機能のようなモノ)が発生するので、コンクリートや石材の穴あけに大きな効果があります。
ボクはいろいろな素材に穴をあける仕事なので必須機能ですが、一般的にはなくても大丈夫ですよ。
一台だけ買うならどっち?
ボクならインパクトドライバーですね。
回転の特性が違うので、最初は扱いがむずかしいかもしれませんが、ある程度使っていれば感覚は掴めると思います
回転数の違い(ボクの愛用モデルの場合)
インパクトドライバー
無負荷回転数
0~2,900min-1(回/分)
ドリルドライバー
無負荷回転数
低速:0~400min-1(回/分)
高速:0~1,800min-1(回/分)
(低速・高速切替可能機種です)
ご覧の通りインパクトドライバーの方が回転数が高いので、トリガーの引き加減次第で回転数が急激に増減するため扱いに慣れが必要なんですね。しかし、最近は不慣れな方でも扱いやすいように回転数の切り替え機能付きの機種もありますよ^^
木工系のDIYを考えている場合、ビスの打ち込みには相当なパワーが必要となるので、やはり力のあるインパクトドライバーをオススメしますね。
番外編:4モード
1台で、
・インパクトモード
・震動ドリルモード
・ドリルモード
・ネジ締めモード
4モードを搭載したモデルもありますよ^^
マキタ makita
充電式4モードインパクトドライバ TP141DRGX
1台で4度オイシイ^^;モデルなのでご予算次第では検討してもいいかもしれません。
(ボクの周りで使っている本職さんはいませんが…^^;)
インパクトドライバーとドリルドライバーの違いや特性いかがでしたか?
最近はホームセンターでもリーズナブルなオリジナルブランドの電動工具を販売していますので、使用頻度によっては検討対象になるかもしれません。
時代は工具もコードレスです。
コードが身体にまとわりついて集中できないなんてこともなくなりますので、迷わずコードレス(充電)工具を選びましょう!
ただし、工具本体はそれほどでなくてもバッテリーが高価なので、工具を揃えていくことが前提なら、バッテリーの互換性(同じバッテリーを使いまわせる)が大切になりますよ。
同メーカーで同電圧(現在の主流は18V)
をしっかり意識しましょうね!