こんにちは!手すり屋です!
今回はトイレの手すり、
取り付けスペースが限られていて、
便座に座った正面に取り付ける手すりのお話です。
目次
便器の正面に手すりをつけるケースは?
トイレの奥行きが少なく、
かつ、正面に出入口がない場合にこの手すりをオススメすることが多くなりますね。
奥行きが少ない場合、
横手すりは取り付け可能だとしても、
肝心の立ち座りに必要な縦手すりは身体に近過ぎたり、
手を入れるスペースが十分に取れないなど、
ポピュラーなL型の手すりには適さないことが多いんですね。
正面の手すりであればスペースが限られている分、
座った状態でも手が届きますし、
いい具合に肘も伸びているので、
引き寄せるための力が入れやすくなりますよ。
よくお父さんに言われるのが、
「立って用を足す時に腰やお尻に手すりが当たって邪魔だな…」
でも、男性ならトイレでこんな張り紙見たことありますよね?
「一歩前へ!」
トイレの汚れが減るかもですよ^^
手すりの高さは?
結論をいうと、
「便器正面の手すりは高めに!」
となります。
座った時の目線以上がよろしいかと思いますよ。
廊下など横移動の手すりの多くが75〜85cm、
便座の横につける手すりは60〜70cm程度が多いのですが、
これでは低過ぎます。
ボクは便器正面の手すりの位置は、
少なくとも85cm以上の高さで提案しています。
小柄な女性でも90cm程度あってもいいかと。
「高めがオススメ」の根拠
便座から立つ時、肩より低い位置の手すりに腕を伸ばして引きつけると、
頭から前に突っ込むような姿勢になってしまい、
前傾姿勢になってもお尻が上がってきません。
一方、肩より高い位置で手すりを引きつけると、
頭が突っ込まないのでお尻を上げやすくなります。
座る場合は逆に、
手すりが低いと最終的には脚力を必要とするので、
「ドスン!」と座ってしまう危険がありますが、
高めの手すりであれば、最後まで腕の力も使えるので、
脚力に頼らずバランス良くソフトに座ることが可能です。
今回は便器の正面に手すりを設置する場合のお話をしたけど、
普段の姿勢や身体の具合などは最優先に考えてね。
高めがいいとはいっても、
手すりを持つ時に痛みを伴うような高さは論外だよ!
握力が弱い症状などがあれば、この点も十分考慮してね。