こんにちは!手すり屋です!
今回はエンドブラケット(端部金具)の中でも、
形状の変わったもの、
取り付け場所に合わせていろいろ対応できる
技ありブラケットのお話しです。
こちらも各メーカーが似た商品を販売していますが、
ボクが普段使っているTOTOの商品でお話をしていきますね。
目次
出隅ブラケット(通常タイプ)
壁の出隅(出っ張った角)コーナーに取り付けるブラケットです。
出隅付近に通常の縦手すりを設置した場合、
立ち位置によって手すりが隠れてしまったり、
手首を不自然に曲げないとつかめない手すりになってしまいます。
出隅ブラケットは角の延長線上に手すりが配置されるので、
行き帰り両方向から手を差し込むことが可能です。
2本の縦手すりを必要とするような角でも、
- 出隅ブラケットを使えば1本でOK!
- 工事費の節約も可能!
現場でも大活躍のブラケットです。
出隅ブラケット(スリムタイプ)
通常タイプと比べて角にかぶる部分がスリムな形状です。
通常タイプは主に廊下などの角、
スリムタイプはドアの枠など小さな角部分に使用します。
同じ出隅ブラケットでも、
このスリムタイプの方が使用頻度は高いですね。
浴室のドア枠用に樹脂製もありますよ。
縦手すりの取り付けでなにか障害がある場合、
この出隅ブラケットで解決できるかもしれません!
オフセットブラケット
取り付けの台座から首が曲がったタイプのブラケットです。
用途は出隅ブラケットと似ていますね。
両方から手を差し込むことができます。
出隅タイプではドアの開閉に支障が出る場合や、
取り付け場所が出隅タイプに適していない場合などに使用します。
シンプルな出隅ブラケットと比べて、
少々ゴツイ感じがあるので、
ボクはできる限りシンプルな出隅タイプで施工をしています。
こちらも出隅ブラケット同様、
濡れた手で使用しても大丈夫なように、
浴室用がラインナップされています。
【注意点!】
オフセットブラケットは台座から手すりがずれているため、
テコの原理で台座に力が強く加わります。
しっかりとした下地が必要となるブラケットなので、
ユニットバスには適していません。
(ちなみにTOTOからユニットバス用のオフセット型は発売されていません)
入隅エンドブラケット
とっても便利なブラケットです!
壁の角やドア枠等の際に使用しますが、
正面、ななめ方向に下地がない場合でも、
真横方向にビスを打ちことが可能です。
基本のブラケット:その二で紹介したブラケットも優れていますが、
真横にはビスを打つことができません。
真横にしか下地がないケースも多いので、
このブラケットは各色、常に車に在庫してますよ。
こちらにもスリムタイプが用意されていて、
壁と柱の段差があまりない場合用ですが、
ビスがななめ方向にしか打つことができないので、
使用頻度は低い部材になります。
技ありブラケットの知識があれば…
通常のブラケットでは対応できない壁(下地)でも、
ブラケットの形状やビスを打つ方向で解決できる場合が多いのです。
これはヤザキというメーカーの入隅用ブラケットですが、
可動式で階段などななめの手すりでも対応可能です。
コストの上がる補強板を使用しないでも、
こういった知識があれば余計な出費もなし、
シンプルでスッキリした手すりの取り付けができますよ!