こんにちは!手すり屋です!
今回は施工例の紹介です。
屋内の移動用横手すりがメインになります。
では、施工時のポイントを見ていきましょう。
目次
補強板木口の仕上げ
この現場では補強板を使用しましたが、
介護保険の住宅改修で工事費用の残額が少ないこともあって、
補強板の端部はカバーなしの仕上げとなりました。
このような場合、既についている手すりで、
端部が切りっぱなしになっている補強板を目にすることも多いのですが、
これはいただけませんね…
こういったケースでは木口(切り口)を面取りすることをオススメします。
DIYに挑戦している方も、サンドペーパーを当てて、
角を落としてあげるといいですよ。
木口は無垢の色が出てしまうので、
塗装してあげた方が見栄えも良くなりますね^^
速乾で刷毛いらず、ウェス(布切れ)で塗れるので、
ボクはオイルステインという塗料を使っていますよ。
また、補強板を突きつける枠などが、
補強板より薄い場合は、枠の高さに面取りすると仕上がりはよりキレイになります。
ドア(建具)の引き手に注意
ドアの引手やノブの高さは通常手すりよりやや上になることが多いのですが、
このお家のようにドンピシャで高さが合ってしまうこともあります。
この画像の黄色いラインに下地がありましたので、
この横手すりもそのような状況でなければ補強板の必要はありませんでした。
しかし、向かって左のエンドブラケットを端に寄せてしまうと、
引き戸を閉めたときの引手に手が入れにくくなってしまいます。
そこで、補強板を使用して左側のエンドブラケットを少し右にずらすことによって、
引き戸の開閉に支障がないようにしました。
入隅(入り込んだ角)のエンドブラケット
やはりこういった入隅には、
隅打ち用・入隅用のエンドブラケットが必要です。
通常のエンドブラケットでは後からカバーができない、
またビスを下地に向かって斜めに打てないなどの支障がありますので、
こちらの記事を参考にブラケットを選んでくださいね^^
この現場でも正面には下地がなく、
斜め方向の下地に長いビスを打つ必要がありました。
隅打ち用のブラケットであれば、このようにビスをななめに打ち込むことができますよ^^
カバーの前のチョットした気遣い
普段あまり細かいことにはこだわらないタチなんですが^^;
手すりとなると細かいことが気になってしまうんですね〜
このブラケットの画像、なにか気になりませんか?
ビスを打った後の粉が出てますよね?
カバーをしてしまえば見えなくなりますが、
ダメなんですね〜こういうの。
この仕事、後から穴を開けたり掘ったり…
するといろいろと過去のいい加減な仕事が見えてしまうんです。
誰がした仕事かわかりませんがガッカリしてしまいますね。
この先ご家族や他の職人さんがこの手すりのカバーを開ける機会があった時、
そんな気持ちにはなって欲しくないもので…
しっかりお掃除してからカバー!
手すり屋さんを名乗っている以上、
あまり恥ずかしいことはできませんね^^;
今回は屋内手すりの施工編でした。
参考になればうれしいです^^