こんにちは!手すり屋です!
今回は浴室のタイル壁への手すりの取り付けです。
施工数もトップ3に入ると思います。
施工順にお話を進めていきましょう!
目次
養生テープ
ボクはクリアタイプの養生テープを使っています。
![](https://tesuri.pro/wp-content/uploads/2020/03/IMG_5868_R-300x225.jpg)
これは先に貼っておいた方がいいと思いますよ。
穴あけの位置を間違えてもタイルは汚れませんし、
表面の欠け・割れ防止にもなります。
穴あけの位置
今回は横手すりの施工ですが縦手すりの場合も水平器は使いません。
タイルの目地に合わせるようにしています。
![](https://tesuri.pro/wp-content/uploads/2020/03/IMG_5869_R-300x225.jpg)
目地の通りを考えずにキッチリ水平にこだわると、
目地とずれて、逆に斜めについているように見えてしまいます。
目地に水平・垂直が出ていないとしても、
それほど大きなズレは生じませんので、
タイルの中央、目地の中央に合わせて位置を決めるようにしていますよ。
粉塵の処理
ボクが使っているのは100均のトレーです^^;
![](https://tesuri.pro/wp-content/uploads/2020/03/IMG_5871_R-300x225.jpg)
この100円のトレーが工事後の掃除をほとんどなくしてくれます。
養生テープで貼れば、何度でも貼り直しができますよ。
ドリルの位置決め
ボクは「自動ポンチ」という道具を使っています。
とがった先端を押しつけると、
「パチン!」
と打痕をつけることができます。
先端の非常に細い範囲でタイルの表面に傷をつけられますので、
穴あけの時にドリルの先端が滑るのを防いでくれます。
ただし、タイルにひびが入っている場合、
硬いもので軽く叩くとタイルの浮きを感じる場合は
使わないようにしましょうね。
どんなドリル(ビット)がいいの?
ボクはこれ、
屋外でも使うビットです。
この現場もそうですが、浴室のタイルはほとんどが陶器タイルです。
(表面に光沢のあるタイル)
このビットは磁器タイル用となっていますが、
まったく問題ありません。
なにしろ、磁器タイルの方がとっても硬いのです^^;
磁器タイルが多く使われているのは玄関ポーチですね。
表面がテカテカではなく滑りにくい仕上げになっています。
磁器タイルに穴あけする場合は水を用意して、
刃先を「ジュッ」と冷やしながら使わないと、
刃先が焼けてすぐ切れなくなってしまいます。
ただ、陶器タイルであれば力も入らず回転だけで穴が開けられますよ。
どんな電動ドリルがいいの?
普通のドリルでいいです^^;
ただ、ハンディタイプで回転の遅いものは向きませんね。
回転数と新しいビットを使えばパワーはいりません。
ボクは振動ドリルという工具を使っています。
HiKOKI(ハイコーキ) 18V コードレス振動ドライバドリル
相手が硬い場合は刃先を振動させる機能ですが、
陶器タイル相手には必要ありません。
![](https://tesuri.pro/wp-content/uploads/2020/03/IMG_5873_R-300x225.jpg)
きれいなまん丸に開きました!
ところで…
ハンマードリルという工具をご存知でしょうか?
![](https://tesuri.pro/wp-content/uploads/2020/03/ハンマードリル-e1584608433579-300x180.jpg)
回転と同時に細かい打撃を加えて穴を開ける工具ですが、
ボクは絶対に使いません。
まれに浴室のタイル相手にハンマードリルを使っている職人さんがいますが、
こと、手すりに関しては素人かと…
デリケートな浴室の陶器タイルにハンマードリルなど論外です。
一番大切なのは、対象に適合した切れるドリルビットを選ぶことですよ。
アンカーの打ち込み
穴が空きました、さぁアンカーを…
の前に穴の中に残った粉塵をきれいにしましょうね。
HiKOKI(ハイコーキ) 18V コードレスクリーナ 充電式
手すりの台座にはパッキンが貼ってありますので、
水が多くかかる場所以外は必要ないと思いますが、
この画像では念のためアンカーを挿入する前にコーキング剤をいれています。
ビスをしっかり受けるアンカーはこれ、
![](https://tesuri.pro/wp-content/uploads/2020/03/SXプラグ-300x300.jpg)
フィッシャーの「ナイロン製 SX プラグ」です。
本当にいろいろなアンカープラグを試してきましたが、
今のところこれを超えるものはありません。
・打ち込みやすい適度な硬度(硬すぎると周りのタイルが心配…)
・ツバ付きなので表面でピッタリ納まる
・ビスを打つ時に空回りしない
・トイレの紙巻器程度なら石膏ボードにもこれでOK
ちなみにボクは6mmの穴を開けて、プラグも6mmを打ち込んでいます。
手すり本体の取り付け
ボクは「静音タイプ」のインパクトドライバーを愛用しています。
HiKOKI(ハイコーキ) 18V コードレス静音インパクトドライバー
インパクトドライバーといえば、
「ガガガガガガガッ」とパワフルだけどうるさい^^;印象ですが、
この「静音タイプ」は力は若干弱いものの、
この音が大幅に軽減されています。
おじいちゃん・おばあちゃんが休んでいることも多いですからね、
不快な打撃音は避けたいと、ずっとこれです。
(そもそも耳が遠い問題もありますが…^^;)
最後は手で確認
電動ドライバーで締める場合、
慣れていないと締め加減がわかりにくいものです。
そんな場合は、ドライバーを使って手で確認しましょう!
ボクもタイルが弱いと感じた場合は、
電動ドライバーで最後まで締めず、最後は手で締め上げますよ。
![テスリドリ](https://tesuri.pro/wp-content/uploads/2020/03/11-1.jpg)
今回はタイル壁への手すり工事のお話しだったよ。
穴あけの前には必ず、
・壁の厚さ
・裏側に水道や電源がないか
よく確認しようね!
では完成〜^^
![](https://tesuri.pro/wp-content/uploads/2020/03/IMG_5887-300x220.jpg)